オーバーホール

職人による修理

オーバーホールとは

時計は長く使用していると部品が劣化します。
劣化した部品を良好な状態に戻したり、良好な状態を保持させるために行う 分解清掃作業を『オーバーホール』といいます。

なぜ劣化するのか

そもそも、なぜ劣化してしまうのでしょうか?
それは、ぜんまいが解ける強い力を伝えながら運針し、部品同士が擦れ合い その金属粉が潤滑油に混じります。これが研磨剤の役割をして更に磨耗が進行 します。
さらに、金属粉は時計ケース中の空気成分によって酸化してサビと なってしまうのです。

劣化による影響

部品の磨耗や、潤滑油の劣化した状態を長期間放置すると、精度が悪くなった り、通常より早く止まるようになります。
このようなことを予防するためにもオーバーホールが必要です。

オーバーホールの工程

オーバーホールとは、どの作業なのかを手順ごとに見ていきましょう。

step1   分解

時計を分解し、清掃前の内部状態を確認します。
部品を一つ一つ丁寧にチェックし、『修理できるのか』『交換が必要なのか』 を判断します。

職人による修理

step2   洗浄  手入れ

時計ケース及びバンドを洗浄用バスケットにて超音波洗浄を行います。
落ちきらないものについてはブラシで洗浄します。

職人による修理

職人による修理

磁気帯を除去します。

職人による修理

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step3   組立て

洗浄した部品を分解前と同じ位置に組立てます。
部品一つも残してはいけない重要な作業です。
組立て時にオイルも注油します。     

職人による修理

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step4   調整

組立て後の振動数や振り幅、進みや遅れ等の精度を調整します。     

職人による修理

step5   試験

時計の歪みによる浸水がないかを防水試験機にて測定します。
また、実際に腕に付けた条件と同じように、正確に時間がズレなく刻まれているのかを試験します。     

職人による修理

step6   検品  完成

最後に動作確認、時計全体の仕上がりをチェックします。
異常がなければオーバーホールは完了します。     

職人による修理

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ご購入後も安心

時計修理専門の職人によるオーバーホールなので、ご購入後も安心してご使用いただけます。